映画「時計じかけのオレンジ」のあらすじと感想です。ネタバレ注意。

映画好きの人は大体見てるでしょうが多分地上波放送されることはないので映画をレンタルしてまで見ない人は見てなさそう。そんな映画。
タイトルだけ聞いたことあるって人も多いんじゃないでしょうか。
今はネット配信で見られるのでいい時代ですね。
アマゾンプライム・ビデオの視聴ページはこちら。
以下終盤までのあらすじです。ネタバレ注意。
時代設定が近未来のロンドンなのですが、今見ても一瞬で近未来だなと視覚的に分かるのがすごい。画面作りや美術設計が素晴らしい。引き込まれます。
電話が有線だったりしますが、近未来になったら逆に有線になるかもな、とすら思ってしまう。
とても47年前の映画とは思えない。
以下内容について触れるのでネタバレ注意。
人の善悪、罪と罰、社会体制…という大きなテーマを考えさせられる映画でした。
タイトルの「時計じかけのオレンジ」は自分で物事を選択する能力を失った人間のことだと解釈しました。
道徳的選択能力を失った人間は機械人形だと。
「時計じかけのオレンジ」となったアレックス君に酷いことをしまくる「善良な市民たち」という皮肉。演技も怖い(特に小説家のおじいさん)。
例によって(?)小説版とラストが違うようです。シャイニングでも内容を改変してたなキューブリック監督!
でもこれには原作小説が最終章がないまま出版されてしまっていたという経緯があり、監督の意図的なものかはちょっと分からないです。
どうであれ間違いないのはこの映画の完成度が非常に高いということです。
個人的には映画版のラストからお話が続いても冗長に思えそうです。
一見の価値ありの傑作です。